深刻な若者の車離れ 国内新車販売25年ぶり低水準

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「レクサス」「GT-R」など高級車は健闘

   例外的に健闘したのは高級車。2007年の新車販売ではトヨタの高級ブランド「レクサス」が前年比11.9%増の3万4803台と急増した。日産自動車が2007年12月、5年ぶりに復活させた高級スポーツカー「GT-R」も先行予約が約2700台と月間販売目標(200台)を大きく上回った。

   ただ、高級車人気は一部の富裕層に限られ、広がりを欠いた。「GT-R」もクルマの「走り」にあこがれた中高年層の郷愁をかき立てたとみられ、若者の間では中心的な話題にはなっていないようだ。

   08年明けの自動車業界団体の賀詞交換会でも国内市場の低迷に頭を悩ます業界首脳の姿が目立った。日本自動車工業会の張富士夫会長(トヨタ自動車会長)は「自動車市場を取り巻く環境は厳しい」との認識を表明し、2008年の新車販売も532万台と4年連続で前年割れするとの見通しを示した。

   賀詞交換会の会場では「(従来の販売刺激策のように)モデルの数を増やしてもダメ。顧客が買いたい商品を(重点的に)投入する以外にない」(メーカー首脳)と販売戦略の抜本的な見直しが必要との声も聞かれた。

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