「ヤッターマン」主題歌作者 リメイク版の曲に「恨み節」

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   読売テレビ系アニメ「ヤッターマン」のリメイク版が2008年1月14日に始まったが、オープニング曲を補作詞・作曲した山本正之さんが、完成した曲を聴いて「打ち合わせした事と全然違う」と、所属会社のホームページで「恨み節」を綴った。このオープニング曲を巡って「2ちゃんねる」や「ニコニコ動画」では、「祭り」「炎上」が始まっている。

若いアイドル起用と聞いたのに50代のロックスター?

問題の文章は08年1月10日頃に掲載をやめている
問題の文章は08年1月10日頃に掲載をやめている

   もともと「ヤッターマン」は、フジテレビ系で1977年から2年間にわたり「タイムボカンシリーズ」第2作目として放送され大人気になった。主人公のガンちゃんと相棒のアイちゃんが「ヤッターマン」に変身し、泥棒や詐欺を繰り返すドロンジョたち3人「ドロンボー」を斬新なメカで撃退するギャグアニメだ。当時のオープニング曲を補作詞・作曲し、コミカルに歌っていたのが山本さんで、大人気だった。

   山本さんは、「『ヤッターマン』についてファンのみなさまに報告」と題する文章を、ベラ・ボーエンタテインメントのホームページに掲載した。そこには、読売テレビから過去のオリジナル「ヤッターマンの歌」を、歌手を変えて、新たに録音したい、という申し入れがあった、というところから説明されている。制作側は「ヤッターマン」を知らない子供たちをファンにするため、歌手は、若い人、たとえばアイドルなどを起用したいとし、山本さんは快諾したのだという。

   ところが、山本さんにとって信じられないことが続く。まず、インターネットに「ヤッターマン主題歌を歌いたい有名人募集!」の記事が載る。山本さんは何も知らされていなかった。そうしているうちに一本のデモテープが届く。「若い人」が歌っているのかと思ったら、77年から大ヒット曲を飛ばした50代のロックスターだった。デモテープはアコースティックギターのみの演奏で、ところどころメロディーが間違っていた。

   そして、「ヤッターマン」のオープニング主題歌が完成するわけだが、その曲は、

「あの時、私がデモテープと思い込んでいた、あの録音物の、メロディーのまちがったところが直された、もの、。だった」

というのだ。

「もう放送にまにあいません。これでいきますので」

という製作者側の返答があり、山本さんは「ヤッターマン」の復活をあまりに楽しみにしていた反動から悲壮感が全身に漂い、「もうヤッターマンは、切り捨てよう」とまで落胆。制作側からの電話にも出ないようになった。

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