自民党の太田誠一衆院議員(福岡3区、元総務庁長官)が、地元・福岡で開かれた会合で、社民党の福島瑞穂党首を「極左系の弁護士」呼ばわりしたとして、社民党が怒っている。「抗議や謝罪要求をするか検討中」とのことだが、一方の福島氏も、自民党の一部を「極右」と呼んだ過去もあるのだ。どうやら「お互い様」の面もありそうだ。
「あまりにも常識を欠いています」
ウェブ日記には「自民党は、極右政党と保守リベラルが混ざってる」記載
毎日新聞が2008年1月14日に報じたところによると、太田氏は1月13日、自身の「新春の集い」であいさつし、テロ対策について触れる中で、「(我が国では)極左系の弁護士もたくさんおり、国会議員になっている。どこかの党の党首になっている」などと述べ、会合終了後の毎日新聞の確認取材に対して、党首のことは「福島瑞穂氏だ」と述べたという。
同紙の記事には、社民党福岡県連の豊島正章幹事長の
「党首に対し、極左、すなわちテロリストのイメージをあおるような発言は断じて許すことができない。社民党もテロ撲滅に向けて、全力を挙げており、国民に著しい誤解を与える」
という批判コメントも紹介されている。
豊島氏によると、発言は毎日新聞の記者からの取材で知ったといい、J-CASTニュースに対しても、
「(福島党首は)思想的には左寄りなのでしょうけれど、私たちの党首を『極左』と呼ぶというのは、あまりにも常識を欠いています」
とコメント。今後の対応については、
「もちろん東京の本部には報告しますし、県連としての対応を議論しているところです。単に抗議にとどめるか、謝罪要求までするか、あらゆる可能性を検討しています」
とのことだ。