人気お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんが、2008年1月10日付けのブログで、書評家の吉田豪さんへの怒りが収まらず、再び「蹴飛ばしたい」、と書いた。そもそもの原因は、吉田さんがラジオの番組で、「キングコング」の「M-1グランプリ」(漫才の日本一決定戦)の優勝はありえない。さらに、「アイドル食いのいけすかないヤツ」などと語ったからだ。吉田さんは08年1月7日放送のラジオで「キングコング」の優勝は100%無いなどとは言っていない、と弁解したが、「アイドル食いのいけすかないヤツ」は、この放送でも何度も繰り返した。
「直接会って『なんぼのもんじゃい』と言いたいんだ」
西野さんは吉田さんを本当に「蹴飛ばす」のか
西野さんのブログ「西野公論」(08年1月10日付け)にはこんなことが書かれている。
「僕が『蹴飛ばしたい』と書いた吉田豪さんとダイノジの大谷さんが交流があって、大谷さん曰く『吉田豪さんも会いたがってたよ』との事で、僕はやっぱり直接会って『なんぼのもんじゃい』と言いたいんだ。蹴飛ばしたいんだ」
事の騒動は07年12月17日放送の吉田さんが出演したTBSラジオの番組「コラムの花道」。07年の「M-1」で誰が優勝するのかという話になり、「キングコング」が本命視されている、という話の流れの中で、吉田さんは、
「キングコングだけは無いですよ」
と全面否定した。そして「キングコング」について、
「アイドル食いのいけすかないヤツですよ」
「面白くないですよ。本当に」
と話した。
「M-1グランプリ2007」の決勝戦は07年12月23日。「キングコング」は最終3組まで勝ち残るのだが、優勝は逃した。西野さんは07年12月26日付けのブログで、優勝を逃した悔しさと、ファンや自分達を支えてくれた先輩へのお詫びを書いた。そして、先の吉田さんのラジオを、スタッフ達と一緒に乗ったタクシーの中で聞いたとし、
「『キングコングの優勝は100%ない。あんな女ったらしのいけすかない奴ら』と、理由がよくわからない予想をされていたのを偶然聞いて、『吉田豪の目ん玉はアホだ』という事を証明したかったんだけど、結果負けちゃって吉田豪さんの言うとおりになっちゃった。それでもお逢いする機会があれば蹴飛ばしたいな。歳がかなり上だから怒られるだろうけど」
と「宣戦布告」とも取れる文章を綴った。