「カリスマ」という言葉が新鮮味を失い、代わりに登場?
同コラムによると、「カリスマ」という言葉が乱発されて新鮮味を失い、女性誌などが代わりに「セレブ」という言葉を多用するようになったらしい。コラムでは、「新語」に困惑している様子だが、この5年ほどで「セレブ」という言葉が、新聞紙面でも「お金持ちな・豪華な」という文脈で使われることが増えている。例えば、07年1月21日の朝日新聞(三重県版)では、松阪牛入りの特製巻き寿司が発売されたという記事に
「松阪牛入り セレブな節分巻き」
という見出しが付いているし、銀行が富裕層向けに店舗展開する、という経済面のニュースも
「白金にセレブ銀行」(06年4月21日、朝日新聞)
との見出しで報じられている。一般的に使われている言葉としては、「お金持ち・高級」という意味での認知が広がっている模様だ。
なお、07年12月に発売されたばかりの「現代用語の基礎知識2008」で「セレブ」の項目を調べてみると、
「有名人。名士。一流人。セレブリティ(celebrity)の略。『セレブな』は『有名な、一流の、高級な』の意」
とのことで、まだ辞書的な意味としては「セレブ=成金・成り上がり」ということにはなっていないようだ。