欧米市場にも本格参入
TOTO広報によると、日本の洋式トイレの60%に「ウォシュレット」が付けられるまでになっている。発売したのは1980年だが、実は、売れるようになったのは90年代に入ってから。必需品というものではないし、和式トイレがまだ多数派だったからだ。それでも人気になっていく背景に、
「日本には水で清潔にする文化がある」
ことが大きいとTOTO広報は話す。
TOTOは現在、アメリカや中国などに現地法人を設立し販売を強化。08年4月にはドイツに事業統括会社「TOTOヨーロッパ」を設立し欧州市場に本格参入する。「日本でも10年かかりましたし、東南アジアには『水で清潔にする文化』がありますが、欧米ではどうなのか、ということがポイントになるのではないでしょうか」(同社広報)
世界中のトイレを「ウォシュレット」が席捲するのはもう少しかかりそうだ。