マークXジオの宣伝内容を大幅に変更
トヨペット店の販売主力車種として新規投入したはずのマークXジオの受注実績も、目標は月販計画の3倍に設定していたが2倍に止まっている。新車投入時に発表される月販計画は車のモデルライフの平均月販台数。このため発売初期には月販計画を大きく超える販売量が見込まれているわけで、トヨタの目算は大きく狂った。販売するトヨペット店は2008年3月期の通期決算に不安を感じている状態だ。
トヨタはエンジン生産計画での3.5L比率を引き下げ、2.4Lの比率を高めた。さらにマークXジオの宣伝内容を大幅に変更。トヨタが新型車の宣伝内容を発売後3ヶ月程度で変更したのは2代目「ヴィッツ」以来となる。販売戦略で早々と大排気量訴求の看板を下ろしたトヨタに対してトヨペット店は拍手を送り、マークXジオの受注拡大を期待している。
一方で、2月にフルモデルチェンジが予定されている「クラウン」を扱うトヨタ店は悩み始めている。トヨタが大排気量エンジン搭載車の販売拡大を断念したことで、2.4Lと3.5Lエンジンを搭載した新型クラウンの販売も苦戦すると考えるトヨタ店がある。
大排気量エンジン搭載車の販売に悩むのはトヨタだけではない。このため1月からのマークXジオの新宣伝内容の評価と実際の受注の動きを、トヨタ店だけでなく輸入車を含めて大排気量車を扱うさまざまな販売店が注目している。