本人「必ず北海道1区から出馬」
とはいえ、タイゾー議員には、新潟に地盤があるわけではない。もし出馬したとしても、勝算はあるのか。
もちろん厳しい戦いが予想されるが、政治評論家の有馬氏は、J-CASTニュースの取材に対し、やり方によっては勝てる可能性を示唆した。
「私は、面白い戦いをすると思いますね。太蔵さんは、眞紀子さんの父親(故・田中角栄元首相)が作り上げたような利権絡みとは違うところに立っています。真紀子さんとは支持層が違うのが面白いんですよ」
そこで、タイゾー議員サイドに聞いてみた。タイゾー議員の衆院第2議員会館内事務所の秘書は、「新潟で出馬することはありえません。無所属になるかどうかは分かりませんが、あくまでも北海道1区で出馬するということです」と強調した。本人に聞くことはできなかったが、SPA!08年1月1、8日合併号のコラムでは、「私は『誰が何と言おうとも、必ず北海道1区から出馬する』と申している」と述べている。
今回、自民党支部の推薦は得られなかったが、自民党本部で逆転公認の可能性がないわけではない。タイゾー議員は、「仮に自民党の公認を得られなかったとしても、無所属でも勝ち上がってくる、それこそが自民党の代議士としての資格であるとさえ、私は思っているのです」(前出のコラム)とあくまでも強気だ。
無所属なら、自民候補とも戦わなければならないが、こちらの勝算はどうか。前出の有馬氏は、
「自民、民主のそのときの風によるし、日本ではトライする人を評価する風潮も出てきています。まったく地の利がないわけでもないようです。やりようによっては、支持層を増やせる可能性は残っています。ですが、非常に大変だと思いますよ。(小選挙区の)今は政党政治の色が濃くなっており、その中で組織なく支持基盤を作ったり、ポスターを張ったりしないといけません。お金、時間がかかるし、無所属の選択は無謀な感じがしますね」
SPA!コラムの「近況」の中で、タイゾー議員は、自らの今年の漢字として、「命」や「絆」を挙げた。子どもを授かったことにあやかったものだ。もしかしたら、政治家としての「命」や党との「絆」にも願いを込めたのかもしれない。