テレビ番組では大食いのコーナーが目白押しで高視聴率。外食でも「メガマック」「メガ牛丼」など大食メニューが大ヒットしたが、その勢いは08年になっても変わりそうにない。そんな中で「大食いアイドル」として人気急上昇中なのが三宅智子さんだ。 身長152センチ、体重38キロ。それでいて、4キロのラーメンを16分、米一升で作ったチャーハンを20分で食べた記録を持つ。三宅さんに大食い人気の背景を聞いた。
いっぱい食べているのを見ると、気持ちいいんですよ
三宅さんは4キロのラーメンを16分で食べた記録を持つ
――07年は「大食い」ブームの年だったと思います。大食いタレントがテレビに引っ張りだこで、「メガマック」「メガ牛丼」なども出て大ヒットしました。
三宅 やっぱり、人間みんな食べることが好きなんですよ。いっぱい食べたい気持ちがあるんです。あまり食べれない人でも、いっぱい食べているのを見ると、自分が食べているような感じがして、気持ちいいんだと思いますね。
――女性は特にそうだと思うのですが、ダイエットに対する関心が高いのに、一方で大食い。この2つが両立しているというのは不思議な感じですね。
三宅 私は毎日のようにビッフェやバイキングなどの食べ放題の店に行くんですけど、お店に来ている人を見ると、90%は女性なんですよ。スィーッのバイキングでも、私はそんなに甘いものは食べられなくて、パスタやサンドイッチとか軽食を選ぶんですが、横を見るとみんな最初からケーキとかを食べています。お皿に「えっ?大丈夫!?」と思うくらいの量をてんこ盛りで持ってきて、ペロッと食べちゃうわけです。
――食べ放題の店に女性がそんなに多いんですか?
三宅 そうなんです。男性だと「メガ牛丼」とかそっちに行くと思うのですが、女性はビッフェですね。今は自然食のバイキングが人気で、野菜をいっぱい使った料理だとか、五穀米、十穀米…ヘルシーなものでお腹をいっぱいにしていますね。たぶん、女性のほうがストレスがあるんだと思う。私がエステで働いている時もそうだったんですが、接客業だし、一対一で対応しなければならないし、ほんと気を使ってストレスになりました。ストレス発散のため、お腹いっぱいにして「脳を満たす」。女性に食べ放題が人気なのはそうしたこともあると思うんです。
――三宅さんはエステティシャンとしてエステに勤務された後に「大食いアイドル」になるわけですが、そのきっかけは何だったんですか。
三宅 もともとは芸能界に入りたくって歌やダンスのレッスンを受けていたんですけど、小学生の頃から大食いの大会をテレビで見るのが大好きで、出たいなぁ、とは漠然と思っていたんです。ところが、番組が無くなってしまいまして。それが05年の春に復活して、「いまさら」というのはあったんですが、その年の秋の大会に参加して、それがきっかけになりました。