お笑い芸人なのに評論家的になったことが叩かれている
一方で、爆笑問題、特に太田光さんへの失望の声も強い。ミクシィの日記を見ると、「ま、爆笑問題の太田のオ〇ニープレイに皆飽きたんでしょうねwww」「まぁ~爆笑問題の実力なんてこんなものです」とシビアな意見が見られた。
光さんは、バラエティ番組などで、政治家を相手に知識人のように振舞ったり、教育論議の中でキャスターに「カツラ」発言をしたりして、ネットで反発の声も上がっている。
光さんの所属事務所タイタンの担当者は、大晦日番組の低視聴率については、「タレントだけのせいではありませんが、視聴率が低かったのは真摯に受け止めます」と反省を述べた。が、知識人ぶっているとの批判には、「番組で太田総理と呼ばれていること自体はギャグ。また、政治家がたくさん出演している中で、踊らされてしまえば迎合になってしまう」と反論。カツラ発言については、「(キャスター)本人には何度もそのネタを使っており、ギャグと受け止めて下さっています。番組最後の謝罪も、太田のギャグ。ビートたけしさんだって、同じようなことを言っていると思いますよ」と説明した。
これに対し、テレビ批評で知られる作家の麻生千晶さんは、光さんに厳しい見方をする。
「最近思うのは、彼はエラくなりすぎたということです。お笑い芸人なのに評論家的になったことが叩かれている原因だと思います。バラエティ番組では、政治家を集めて頭ごなしに突っ込んだり怒鳴ったり。お笑いで優秀なのは認めますが、『自分には力がある』『お前らバカな政治家より上』といういやらしさがあるんですよ。カツラ発言にしても、分をわきまえていませんね。品位の問題であって、ギャグというのは負け惜しみです。今は、一回当てればすぐに芸能人になってしまうので、自分はエラいと錯覚して、KYなタレントがはびこるんじゃないでしょうか」
麻生さんはまた、ビートたけしさんとの違いも指摘した。
「たけしさんは、シリアスな政治評論も手掛けていますが、お笑いのときは、ずっこけるんですね。そこがすごいところ。太田さんは自分の意見を言っちゃって、言っていることに陶酔してしまう。そこが違うところですよ」