カプコンオンラインゲーム アカウント停止「冤罪」騒動

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「手の内を明かしたくない」という理由で、説明を拒む

   一方、矛先を向けた側のカプコンは、この問題にどのように取り組むつもりなのだろうか。

   広報・IR室に聞いてみると、「サポートセンターに直接聞いて欲しい」とのことで、番号を提供された。

   この番号に電話して聞いてみると、

「こちらは電話窓口で、こちらでは情報を持っていない。アカウント停止については、ウェブサイトの『お問い合わせフォーム』から問い合わせて欲しい」

との答え。同フォームにアクセスしてみると、同ゲームのIDとパスワードがないと質問できない仕組みだ。そこで、サポート窓口に

「ゲームのIDを持っていない人間が問い合わせをする方法は何かあるのか」

と改めて聞くと、

「第三者に対しては、公式サイトに記載されていること以上はお答えできない」

との答えが返ってきた。なお、公式サイトには

「アカウント凍結者に対してより詳細な凍結理由の内容を説明するべき、というご意見に関しては、『チートツール作成者』『チート実行者』に対して、『どのような調査を行なっているのか?』『どのようなチート行為を厳しく調査しているのか』などの情報を与えたくないという理由から現段階では、それを把握されない程度での情報開示というスタンスで対応させていただいております」

とあり、「手の内を明かしたくない」という理由で、事実上説明を拒んでいる状態だ。

   なお、オンラインゲームをめぐるトラブルは、同ゲームだけではない。国民生活センターでは、ウェブ上に設置した情報提供窓口「消費者トラブルメール箱」には、07年(1~11月)だけで405件のオンラインゲームに関するトラブル情報が寄せられた。特に多いのは「利用規約に違反する利用者を運営業者が取り締まらない」「接続障害が頻繁に発生し、ゲームが利用できない」といったものだ。同センターでは「個別の事例についてはお答えできない」としながらも、今回問題になったような「身に覚えがないのに、突然アカウント停止処分を受けた」との声も少なくないという。

   同センターでは、05年の段階でオンラインゲームでのトラブルについて報道発表し、注意喚起をしているが、それ以降も状況は大きく変わってはいないのだという。

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