ヤフー・ニュース 川邊健太郎氏インタビュー(上)
ヤフー・ニュースの真のライバル 「ミクシィ」「モバゲー」「ブログ」

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何を面白いと思うかがメチャクチャ多様化

――向かうところ敵無し、にも見えます。ライバルはいるのですか?

川邊 意識しているのはブログ、ミクシィ、モバゲーですね。重要なのはニュースも含めて、時間の奪い合いをしている、ということなんです。危機意識はありますね。ヤフー・ニュースは昼の12時から1時まで相当のアクセスがありまして、おそらくサラリーマンの方たちが昼休みを利用してアクセスいただいているのだと思います。 従来、明らかにヤフー・ニュースのトピックスを見てヤフー・ニュースに入ってこられていた人達が、ミクシィの「マイミク」登録している人の日記を読んだり、ある人は自分の趣味に関する専門性の高いブログを読む、というのが増えているんです。何を面白いと思うかがメチャクチャ多様化している。だからヤフー・ニュースもますます多様性をもたなくてはいけない。横にも縦にも選択肢の多さ。何でも「とりあえずヤフー・ニュースで探そう」という感じに。

――そういえば、「市民記者」のサイトや地域系ニュースのサイトの記事も増えていますね。

川邊 意識的に色んなジャンルに配信していただけるように呼び掛けています。雑誌は3誌増やしましたし、「市民記者」も3サイト、「アキバ経済ニュース」などの地域系ニュースも入っていただきました。市民ニュースも、たまにアクセスランキングに上がるものも出てきています。貪欲に、これからもソーシャルメディア化を進めていきます。それでなんとか興味をつなぎとめたい、ということなんです。でも、昨日の友達のお弁当の中身、とか、友達が昨日読んだ本、という内容は、さすがにヤフー・ニュースには出せないです。仮に、ネットユーザーがそっちに興味を強く持ち始めたら、戦えない(笑い)。

川邊健太郎プロフィール

1974年生まれ 東京都出身
1996年インターネットベンチャー、電脳隊を設立
2000年合併に伴いヤフー株式会社入社、以後Y!モバイルのプロデューサーとなる
2007年1月メディア事業部ニュースユニットの責任者となる
現在は同社メディア事業部企画部プロデュース1ニュースサービスシニアプロデューサ

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