株価と為替予測の通信簿(下)
2008年はサブプライム問題の見方で「割れる」

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08年は「1万9000円」に上昇だ! 富士通総研

   「08年の株価は07年より、もっと上がる」と予測するのは、みずほ総合研究所だ。08年末には「1万7500円」と、07年末から2000円の上積みを見込んでいる。「年前半はサブプライム問題への懸念や日米景気の減速を受けて下振れリスクを伴った上値の重い展開になるだろうが、後半は米景気も徐々に持ち直す」とみていて、株価の戻り歩調を予測する。

   一方、米ドル為替の水準は「1ドル113円」。07年とほぼ同水準とみている。「年前半は100円台半ばまで円高が進行する」とみているが、年後半には米景気の持ち直しに伴って、円安を予想する。

   富士通総研は08年の予測も「攻め」の姿勢を崩していない。「日本株売りによる調整は2007年にほぼ終わったという感が強く、08年は相対的に割安になった日本株が買われやすい展開に変るのではないか」と、コメントは少々控えめだが、年末の株価水準を「1万9000円」と読んだ。

   08年には、春闘賃上げもより明確になり、企業から家計への利益移転も徐々に進んでいくとし、「年後半には景気が最加速する可能性」が高まっていけば、株価もそれを先取りして上向いていくとみている。

   為替予測は「115円」。年前半は米利下げ圧力が強いので円高ドル安になりやすい展開が続く。年後半にかけては、米景気が底打ちするという期待が高まれば、ややドル高方向に戻していく。そんなシナリオを描いた。

   バラ色の展開を思っても、なかなか思いどおりにならないのが株や為替の世界。「期待込み」としても、株価が上がると気持ちも明るくなる。さて、どんな展開が待っているのか。

08年末の株価 08年末の為替 見通し
日本総合研究所 1万5000円-1万6500円 108円前後 株価は横ばい、為替は円高
第一生命経済研究所 1万3000円程度 103円 株安、円高
みずほ総合研究所 1万7500円 113円 株高、為替は横ばい
富士通総研 1万9000円 115円 株高、為替は横ばい
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