米国の日本食ブームに乗り 清酒が熱燗でモテモテ

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地方の小さな清酒メーカーも輸出に参入

   日本食ブームは欧州に「飛び火」し、現地での人気が上がってきたことで、宝HDは07年6月にパリに駐在員事務所を開設し、マーケット調査に乗り出している。ただ欧州では、「いまのところ現地生産ではなく、米国で生産したものをもっていくことで対応したいと考えていて、少しずつやっていきます」という。

   「清酒の海外販売の歴史は案外古いんですよ」、というのは日本酒輸出協会。この協会には、「国士無双」の高砂酒造や「初孫」の東北銘譲、「月山」の古田酒造など日本各地の、中小の造り酒屋など25社が会員となり、協力して香港やニューヨークなどでテイスティングイベントを開催するなど、日本酒文化の啓蒙、宣伝活動を展開している。

   協会によると、清酒の輸出は年々活発になり、「熱心な酒屋では売上金額の1割を輸出でまかなっているところも出てきた。なかでも高級ブランドの売れ行きがいい」という。

   財務省関税局の統計では、07年11月までの清酒の輸出のうち、米国向けは3442キロリットル、31億806万円で、06年の3354キロリットル、30億6220万円を上回っている。5年前と比べると、金額ベースでは2倍以上増えている。国内の日本酒ブームが落ち着いてきたこともあって、海外、なかでも米国市場への期待は大きい。

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