「医療現場の声」を映す鏡にもなった
自動車業界以外でも、医療現場からと見られるコメントが多く寄せられる例もあった。例えば、奈良県で妊婦が救急搬送を断られ続けた問題を取り上げた「なぜ産科医は患者を断るのか 出産費用踏み倒しに『置き去り』」という記事には、「元奈良県の内科医」と名乗る人が、こうコメントした。
「記事をよんで、ここ数日間の不快なメディア不信がすうっと消えていきました。この記事がいかに現場の雰囲気を伝えているか、救急や産科診療に関わった医療者であればよくわかると思います」
コメント欄が「現場の声」を映す鏡としての側面を持っていることが明らかになった形だ。
また、続報の「奈良『産科たらい回し』報道 マスコミの異常『医療バッシング』」には、「通りすがりの内科医」と名乗る人から、こんな声も寄せられていた。
「僕は内科医ですが、内科救急もほぼ崩壊しています。時には4泊5日、100時間を越える連続勤務をしたりしていて、本当に命の危険を感じながら仕事をしていますが、同じように寝食をけずって働いている医師が謂れのないバッシングを受けているのを見ていると本当に心が折れそうになります。
前線から退く事を真剣に考えていますが、J-CASTさんの記事を見て少しだけ気分が楽になりました。もう少しだけ患者さんのために頑張ってみたいと思います。
ありがとう」