3週間弱で100万台以上売れた?
2007年12月17日の同社の発表によれば、「バリュープラン」の契約数は12月5日時点で50万件を突破、12月16日時点では100万件を超えた。同社によれば、「905iシリーズ」購入者の9割以上がこの「バリュープラン」を選択しているという
同社広報はJ-CASTニュースに対し、
「料金プランの透明性や、頭金0円、分割払い方式で最新機種が購入できるという『お手ごろ』感で、このような成果が出てきたのだと思う」
と「好調」の理由を説明している。現段階では「905iシリーズ」の購入時のみに適用される「バリュープラン」なのだから、単純に計算しても3週間弱の期間で100万台以上の新機種を売り出したことになるのだ。
一方、KDDIはau携帯電話の「フルサポートプラン」をドコモに先駆けて導入したが、従来の料金プランをほぼ踏襲するもので、あらたに携帯電話端末を購入する際に割安になるというメリットはあるものの、相変わらず「分かりにくい」といった指摘もある。さらに、KDDIの新端末の投入が遅れていることから、07年12月の純増数は、年末商戦に合わせて「905シリーズ」を投入し、成功したドコモに軍配が上がる公算が高い。その「兆し」がすでに11月の契約純増数にも如実に表れていた、というわけだ。
さらに、中村維夫社長が米アップル社スティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)と会談し、ドコモがアップル社の新しい携帯電話端末「iPhone」を導入する可能性が高いと各紙に報じられたほか、2007年12月25日には検索エンジン世界最大手グーグル(Google)と提携して同社の電子メール技術などをドコモ携帯電話に取り入れるといった話も浮上している。グーグルとの提携報道について、ドコモ広報は「発表したことでなく、何も決まっていない」とコメントを拒んでいるが、ドコモが「反撃」を仕掛け始めているのは確実な情勢と言えそうだ。