激安「1000円」理髪店と街の床屋さん どちらが生き残る?

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東京都内はすでに減少傾向?

   従来の、いわゆる町の理髪店で構成されている全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)の話では、「(激安理髪店の出店は)この1、2年は減少傾向にあるようです」という。一時は激安店に「常連客を奪われた」との声も多く聞いたが、それも以前に比べて聞かなくなった。激安店がすでに飽和状態にあるとみているようだ。

   町の理容店では、「リニューアルオープンは目立つ。(激安店は)集客力が勝負だから、立地のよいところにつくり直し、その一方でコストを削りながら利益を上げるしかない。家賃負担や移転費用などが思った以上にかかっているのではないか」とみている。

   全理連の調べによると、じつは町の理髪店の平均営業利益は03年度が239万円と前年度と比べて87万円増えている。平均料金は総合調髪で3620円と1998年以降、変わっていない。「(町の理髪店は)顔の特徴をつかみ、それによってカットの仕方や手順が違います。いわばデザイン料が含まれているんです」(全理連)と話し、カット専門の激安店との差別化をアピールする。

   半面、美容師と違って、こちらの悩みは理容師不足。若手のなり手がおらず、高齢化が進んでいることや、激安店のようにシャンプーやクリームの一括購入ができないため、仕入れコストが高いのが難点。将来にわたって明るいとはいえない。

   早さと安さが売り物の激安理髪店と街の理髪店、どちらが生き残る?

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