M-1審査に未だ不満くすぶる 「選考はデキレースだ」

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人気芸人中心の選考に疑問持たない客への批判も

   これに対して、サンドウィッチマンが敗れた準決勝の審査について、ネットでは、批判の声が次々寄せられている。

   審査員だった放送作家のかわら長介さんは、ブログ「たくらだ堂」の12月23日当日付の日記で、サンドウィッチマンの芸を「淡々と、ただ淡々とボケとツッコミが続く。笑いも取っている、間も良い、面白い。だが、それは自分たちが気持ちいいことをやっているだけのように見える。それって、結構観客不在というか、ファン無視ってことでは?」などと評した。さらに、「このままでは、僕に彼らの栄光は見えてこない」とまで言い切った。

   しかし、結果として、サンドウィッチマンが優勝したことで、「見る目が無いんだから審査員降りてください!」などと批判的な意見を中心に80件以上もコメントが寄せられた。こうしたことに配慮したためか、決勝戦についての評価はかわらさんの日記にアップされていない。

   前出の倉持結香さんは、ブログの日記で、人気芸人中心の選考に疑問を持たない一般客への批判もつづっていた。最近人気のコンビ目当ての客ばかりだったとして、こうブチキレたのだ。

「一番嫌だったのがその芸人さんのネタが終わったらそれ目当ての客がぞろぞろと帰ってしまったという事です。本当に、信じられない。その後にネタをする芸人さん達の気持ちを考えたら出来る行動とは思えません。そんな事なら見に来るな!!皆、今日の為に必死で練習してきてるのに」

   客をけなすようなことを書いたうえ、合格した当の芸人についても「メガネぶん取って粉々に踏みつけてやりたい」と書き込んだため、批判的なコメントが800件以上も寄せられてブログが炎上。10月30日になって、結香さんがお詫び文を日記に掲載する騒ぎになった。

   とはいえ、結香さんが所属する東京図鑑のマネージャーは、J-CASTニュースの取材に、こう代弁した。

「人気芸人への特別待遇は、テレビ番組の楽屋でのことならば分かります。ですが、公平を期する名目で行われた大会で、本来のあり方が失われ、興行本位のデキレースになってきているのではないでしょうか。倉持は、今でも主催者側に対しては、疑問を持っているようですね」

   J-CASTニュースでは、事務局の吉本興業が正式なコメントをするというので返答を待った。そして、連絡があり、広報担当者は、「ネットでどなたかがおしゃっていることは分かりましたが、それについて何も言うことがありませんので、コメントはございません」と話した。

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