若手漫才師の日本一を決める「M-1グランプリ」の審査が不透明だと、未だにブログやコメントなどで不満がくすぶっている。優勝したサンドウィッチマンが敗者復活組だったこともあってか、事務局がある吉本興業寄りの芸人が予選などで優遇されているというのだ。
出場者や審査員から疑問視する声
M-1予選を批判した倉持結香さんの公式ブログ
「グランプリでは、厳正な審査をしています。不満ですか?それは主観になりますので…。点数の基準はあります」
吉本興業の広報担当者は2007年12月28日、J-CASTニュースの取材に困惑した様子でこう答えた。
それほど、テレビ朝日系で12月23日に放映された今回のM-1には、予選中から不満が多かった。フジテレビZOOの編集長は、公式サイト「さすらう犬の編集長生活」の12月11日付日記で、「お笑い界ではM-1のことがよく話題になるシーズンになった。最近は、結構いろんな所でボクは出来レース化について批判してきた」と、すでに上位進出者は決まっていると言わんばかりに書いた。ブログは、「もしも本気でそれにかけている芸人がいるとしたら。あまりにも失礼」といった批判のコメントで荒らされたものの、事務局への不満はこの編集長ばかりではなかった。
M-1の予選に出場して1回戦で敗れたお笑いコンビ「アイマネ」の倉持結香さん(16)も、その一人。高校生のグラビアアイドルとしても活躍している結香さんは、公式ブログの10月27日付日記「今日のM-1予選について言いたいこと」で、戦いを終えた思いをこう吐露した。
「人気のある芸人さんだけ明らかに他と待遇が違ったのです。多少は仕方ない事なのかもしれないけど、控え室も特別扱いなのはどうかと思います」
今回のM-1では、優勝したサンドウィッチマンの2人は、準決勝でいったん敗れていた。オリコンの12月26日付記事によると、決勝戦では、審査委員長の島田紳助さんらが「相当、力がある。なんで準決勝で落ちたんだと(審査員の)松本(人志)と言っていた」と語っていた。また、アメーバニュースの24日付記事によると、審査員だったオール阪神巨人の巨人さんは、「彼らが普通に決勝に来ていないのがおかしい」と首をかしげたという。