「サロンの一利用者として、自主的にやったこと」
中には、
「子どもが川に落ちて心肺停止状態になったが、遠隔でエネルギーを送ってもらったところ、一命をとりとめた」
という、にわかには信じがたい主張もあった。
では、誰がこのような「電話・ファクス攻勢」をかけているのか。
1人は
「神世界で使っているのと同じ商品を使っているサロンに通う者です」
と話し、また別の人は
「神世界関係のサロンに通っています」
と話す。また別の電話やファクスでは、「神世界」で「手かざし行為」のことを指す「ご霊光」という言葉が登場したケースも複数あり、神世界と何らかのつながりがある人がマスコミにコンタクトしている、というのは間違いなさそうだ。主張の内容が酷似していることを考えると、サロン側が運動の展開を指示した疑いも浮上するが、女性達はいずれも
「サロンの一利用者として、自主的にやったこと」
と、組織の関与を否定する。
送られてきたファクスの中には、5人分の「報道機関へのお願い」を1度に送信してきたものがあり、5枚中3枚には同じ電話番号が書いてあった。あまりにも不自然なのでこの番号に電話をして確認すると、
「『意見は言いたいが、電話がかかってくると困る』という人のために、『窓口』として、私の番号が書いてあるんです。みんなそれぞれ意見を持っているので、それをとりまとめて送ろう、ということになりました」
などと主張した。
今回問題となったサロンを運営する、神世界の関連会社「びびっととうきょう」にも取材を試みた。同社では「窓口は一本化している」として広報担当者の連絡先を提供したが、何度かけても「話し中」の状態が続いている。