長谷川洋三の産業ウォッチ
経団連会長人事:御手洗会長が明かす「続投」

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新日本製鉄は次期会長送り出しに意欲

   御手洗会長の後継候補としては副会長を務めるトヨタ自動車の張富士夫会長と新日本製鉄の三村明夫社長の2人に事実上絞られている。しかし豊田章一郎氏と奥田碩氏という2人の経団連会長を輩出し、キングメーカーとしての地位を占めているトヨタ自動車は張氏の担ぎ出しに以前のような積極的な動きをみせていない反面、稲山嘉寛、斎藤英四郎、今井敬という歴代の経団連会長を輩出してきた新日本製鉄では、今井敬相談役が三村氏の応援団長役となって意欲的な姿勢を見せている。「自ら言ってはいけないが、言われれば断ってはいけない」ーー。12月16日、新日本製鉄幹部とメデイアとの年末懇親会で、今井氏は人事の要諦をこう私に披露した。そのタイミングをどう考えるのか、すべては御手洗氏にかかっているわけだが、当の本人はどう思っているのだろうか。


【長谷川洋三プロフィール】
経済ジャーナリスト。
BSジャパン解説委員。
1943年東京生まれ。元日本経済新聞社編集委員、帝京大学教授、学習院大学非常勤講師。テレビ東京「ミームの冒険」、BSジャパンテレビ「直撃!トップの決断」、ラジオ日経「夢企業探訪」「ウォッチ・ザ・カンパニー」のメインキャスターを務める。企業経営者に多くの知己があり、企業分析と人物評には特に定評がある。著書に「クリーンカー・ウォーズ」(中央公論新社)「ウェルチの哲学「日本復活」」、「カルロス・ゴーンが語る「5つの革命」」(いずれも講談社+α文庫)、「レクサス トヨタの挑戦」(日本経済新聞社)、「ゴーンさんの下で働きたいですか 」(日経ビジネス人文庫)など多数。


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