IHIが参考になる
三洋電機の上場廃止の可能性について、ある証券アナリストは「IHIが参考になるでしょう」と話す。IHI(石川島播磨重工業)は12月12日、主力のボイラー事業などで多額の損失が発覚し、07年3月期連結決算を大幅に訂正。釜和明社長の6か月間無報酬、担当取締役の辞任などの社内処分を発表した。東証は同日付で監理ポストに割り当て、釜社長が監理ポストの解除と再発防止に全力をあげることを表明していた。
現在審査中のIHIだが、会見では社内調査委員会の委員長で弁護士の河和哲夫氏が「粉飾の意図はなかったと思う」と述べていた。三洋電機の場合、「(決算の訂正が)複数年にわたっていることがどうみられるか」(証券アナリスト)とし、微妙なところだ。