「アホじゃねえかオマエ!」「何か知ってるのか?」「あ?」――テレビ番組の中でこんな「暴言」をケンカ腰で連発したのは、「さくらパパ」こと横峯良郎参院議員(民主党)である。以前の「不倫報道」に相当のご立腹ゆえの「ご発言」のようだが、とはいえ国会議員センセイが公開の場所でこんな言葉をお使いになられるとは驚きだ。「不倫報道」が出た時の記者会見でも「ブチギレ」ており、どうやら「本領発揮」というところなのだろう。
「何も調べずにガンガンガンガン言ってるじゃねぇか・・・だろ?」
さくらパパ、テレビで「暴言」連発(日本テレビより)
横峯センセイが「暴言」を連発したのは2007年12月25日放送の日本テレビ系番組「爆笑問題の証人喚問!! 太田内閣がアノ関係者とっちめちゃうぞSP」。コメンテーターが「政治家のスキャンダル」を「証人喚問」形式で質問するというコーナーで、横峯議員のほかに、民主党・姫井由美子参院議員、自民党・片山さつき衆院議員が「証人」として出演した。
横峯議員は冒頭のコメンテーター・やくみつる氏の「実際、今日の証人で一番サプライズなのは横峯証人と姫井証人だと思うんですよ。よく出てこられたなと」というコメントに相当ご立腹したようで、「ナニ?」と反応するや否や、やく氏に食って掛かった。
「お前らさ、さっき民主党が偉そうなこと言ってるって・・・コメンテーターちゅうのはホントにね、好き放題・勝手放題。何も調べずにガンガンガンガン言ってるじゃねぇか・・・だろ?」
横峯氏は最初からケンカ腰で「お前」呼ばわり。「危ないですよ、今の言葉遣い」とやく氏が水を指しても、ケンカ腰は収まらない。横峯氏は、
「朝青龍の問題もそうだよ。1か月も2か月もあの飛行機のなかも、ってやって。何一つね。お前らやりすぎだろっていう」
「だから、法でも犯したのかよって言ってるんじゃん」
と朝青龍の「サッカー問題」でメディアスクラムになっていた状況を批判。
横峯氏は「朝青龍も俺も同じ」という内容の発言を番組内でしており、07月8月に自身の「不倫報道」と朝青龍問題を重ね合わせているらしい。その一方で、横峯氏は、「スキャンダルあったときも誰一人俺に聞いてきたもんいないし」とも述べており、「好き放題・勝手放題」に報じられたことに今でも怒りは収まっていない様子だ。
「寄付もしてますよ」をすぐに訂正
実際、横峯氏は「不倫」「賭けゴルフ」を報じた週刊誌とそれに登場する「愛人」相手に訴訟を起こしている。07年8月28日に行われた訴訟について説明する記者会見の場でも横峯氏は完全に「ブチギレ」モード。ワイドショー記者に対し、「番組見てましたよ」「週刊誌の記事の事実を確認せずにテレビで話すんですか!」とこれまたケンカ腰で「口撃」し、この時同席していた弁護士に「けんかする場所やないから」となだめられる場面もあった。しかし、ケンカ腰は相変わらずだが、今回のテレビ出演ではその後も「暴言」が相次いだのである。
同番組のなかでテリー伊藤氏は、マスコミ報道について怒りが収まらない様子の横峯氏に対し次のように苦言を呈した。
「横峯さんね、国会議員というのはそういうこと言われることを覚悟する仕事場ですよ。でもね、これで僕、横峯さんが(ゴルフコーチの)さくらパパだったら一言も言いません。それはだって普通の人ですから。でもね、国会議員というのは税金でやっぱしね生活していく訳ですよ」
これに対し、横峯氏は「私なんか月に300万円くらい税金してますよ!寄付もしてますよ」とこれまたトンデモ発言。すかさず、やく氏に「看過ならないことを仰ってますね」「寄付したって言うのはマズくないですか?」と指摘されたが、それでも横峯氏は自身のトンデモ発言には気づかないらしく「アホじゃねぇかオマエ!」「なんゃ」「あ?」とケンカ腰を貫いた。やっと「マズい発言」に気づいた時には、
「俺じゃねぇよ!さくらよ。新潟にも寄付しているしアフリカにも寄付してるし」
となぜか娘の話に変わっていた。その後もさくらパパの「ブチギレ」は続いたが、同番組に出演した民主党・原口一博議員から「ほんとにいい加減にしろよ!もうやめよっ」と叱られたところで、横峯氏の「暴言」連発の「ブチギレ」モードはようやく収まったのである。
しかし、国会議員センセイたる人が「暴言」をテレビカメラの前で吐きまくるのはいかがなものか。J-CASTニュースが横峯事務所にコメントを求めると「お断りします」と事務所担当者に取材を拒否された。また、番組を見た人から来た抗議などについて聞いても「ノーコメント」とのことだった。「誰一人俺に聞いてない」と言いますが、いつも答えないのはそっちの方じゃないんでしょうか、横峯センセイ。