雅子さま巡る記事が相次ぐ 「私的なお出かけ」批判も

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天皇陛下が異例のマスコミ批判展開

   もっとも、海外からは、もっとシニカルな声が聞こえてくる。

   雅子さまについて書いた単行本「プリンセス・マサコ」を国内で出版したことで話題になったオーストラリア人ジャーナリスト、ベン・ヒルズ氏は07年 12月24日、地元紙「シドニー・モーニング・ヘラルド紙」に「プリンセス神話の裏側にある苦悩」というタイトルで寄稿、英王室などのスキャンダルに触れながら、

「でも、彼ら(英王室など)のトラブルは、小和田雅子さんが1993年、日本の皇室に迎えられた時に起こったことに比べればたいしたことはない」

   「(皇室内の出来事で)彼女のアイデンティティーは崩壊し、これについては皇太子が公然と非難したのだが、雅子妃は治療困難と思われる臨床的うつ病 に陥ってからは精神科の治療を受けており、4年間にわたって、ほとんど公の場に姿を見せていない」

と、「アイデンティティーは崩壊している」とまで述べている。

   天皇陛下は74歳の誕生日に先だって開いた記者会見で、5月の欧州訪問前に行った会見の内容が「皇太子一家がオランダで静養したことの苦言だった」 などと報じられたことについて「私の意図したところとまったく違っています」と反論をなさった上で、「このたびの質問にこれ以上お答えしても、また私の意図と違ったよ うに解釈される心配を払拭(ふっしょく)できません。従って、この質問へのこれ以上の答えは控えたく思います」と、異例のマスコミ批判を展開なさった。

   そんな中でも、「女性セブン」1月3日・10日号では、「宮 内庁関係者」の声として、

「(天皇陛下の体調をふまえて、美智子さまが皇太子様に対して)来年からは陛下のご公務を陛下と皇太子さまで、分けてほしいと告げられたようです」

と報じている。

   連続する皇室の家族をめぐる報道。いわば、マスコミと皇室との「すれ違い」が生じている状態で、当分解消しそうにない。

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