GEがレイクの売却に動いているとの情報も
大手4社にも波は押し寄せているようだ。週刊ダイヤモンドは07年12月15日付で、「大手4社再編の引き金を引くアイフル経営危機説の深層」と報じた。「レイク」を展開する米ゼネラル・エレクトリック(GE)も、レイクの売却に動いているとの情報もある。
アイフルの経営危機説は自己資本が少ないことからきている。そうした中で、アイフルは住友信託に増資を依頼した、といううわさも飛び交っている。アコムには三菱UFJフィナンシャルグループ、プロミスと三洋信販には三井住友フィナンシャルグループというように、銀行の後ろ盾がないのもアイフルの弱点といわれる。つまり、いざというときの資金調達に不安があるわけだ。アイフルにとって、頼りの住信がいまひとつ明確な「支援」を打ち出せないでいることもある。
レイクはもっと深刻だ。GE本体がサブプライム住宅ローンの影響を受けて余裕がなくなり、いままでのような「資金支援」の可能性はない。宙ぶらりんの状態だ。 少なくとも、大手4社が買うメリットはない。そもそも消費者金融のお客は複数の業者からお金を借りているので、業界5番手、6番手あたりを利用するお客は大手4社からも借りているお客が多い。いま買収して、わざわざ過払い訴訟を増やすようなことはしないし、今後は「総量規制」がかかるのでお客がダブるのも困るというわけだ。
一時は「買い手」にアイフルの名前もうわさされたが、それはいまや消滅したようだ。消費者金融業界はどこも疲弊しているから、買い手など現れるようすもない。「相当安く買い叩かれる。そのときに手を挙げるところがあるかどうかだ」(消費者金融の関係者)とみている。