女性で最も多かったのが「隠し事がないかをチェックするため」
さらに興味深いのが、「無断で見た理由」が、男女で違っていることだ。男性は「興味本位で」との理由が最も多く59.5%なのに対し、女性で最も多かったのが「隠し事がないかをチェックするため」で48.6%だ。調査を行った「ネットエイジア」では、
「女性は(男性が)『隠し事をしている』という前提で恋人を見ているようだ」と分析しており、女性が男性をコントロールしようとしている様子が透けて見える。
この傾向は、「恋人に自分にケータイを無断で見られたことがあるか?」という質問への答えにも現れている。女性では「わからない」(42.6%)との回答が最も多かったのに対し、男性から出てきた回答で最も多かったのが「見られたことがある」(32.4%)。実に、およそ3人に1人の男性が「恋人から勝手にケータイを見られている」と認識しているということで、いわば「コントロールされていることを自覚している」と解釈することもできそうだ。
その一方で、「MMD研究所(モバイルマーケティング研究所)」が07年5月18日から21日にかけて4072人を対象に行った調査によると、メールにロックをかけるなどの「セキュリティ機能」を利用しているのは、男性が54.2%、女性が49.8%。さらに、機能を利用していない理由について聞くと、一番多かったのが「設定や解除が面倒」(54.4%)で、「やり方が分からない」(38.4%)が続く。
こう見ていくと、
「メールを見られたくなければ、対策は可能で、本当に見られたくない人は、ある程度は実際に対策している」
というのが実情のようだ。