「下敷きにしたことはございません」
意識的でないにせよ、デスノートに影響されてしまった、という可能性はないのだろうか。J-CASTニュースが小学館に当てると、広報室の担当者からは、「下敷きにしたことはございません」という全否定のコメントが返ってきた。
デスノート側の集英社にも聞くと、広報室の担当者は「この件については、ノーコメントです」と答えるのみだった。一方、小学館の担当者は、集英社側から何か申し入れなどがあったかについては、「一切ございません」としている。
ロストブレインは、デスノートと相違点も多くある。ロストブレインでは、最初から周囲を「つまらない人間」とけなす主人公の鬱々とした退屈さが描かれている。が、デスノートの主人公は、「欲しい物は手に入った」という退屈さだけで、周囲に不満があるわけではない。また、ロストブレインでは、死神界はなく現実世界だけが描かれており、主人公に冷たくされてもなお慕う女性やいじめられて助けを求める男子のようなキャラクターはデスノートには登場しない。
ネットの一部では、誹謗・中傷の類もみられるが、次のブログ日記のように、読後の複雑な感想を漏らす声もある。
「今後は催眠で人を思うように動かそうとするんでしょうね かかったら死ぬ催眠とかやめてくださいね 根本から人を変えようとしてるのでそこは最悪大丈夫かとも思いますが まあこれからもいろいろあると思いますけど新世界の神を目指して頑張ってください」(男性のブログ「無責任。」より)
「う~ん。似てるっていえば似てる気もするけど、やっぱりちがうぞ。デスノートのライトは、社会に絶望してましたが、それは悪がはびこってるから。ロストブレインの主人公は、俺は天才、まわりは屑。ってことで人生や社会に絶望してるだけ。(中略)まあ、たしかに絵の雰囲気はデスノートに似てますけど。(ちょっと落ちるけど)ぜんぜんちがう絵だったら、パクり疑惑も出なかったんじゃないでしょうか?」(東京都内の小説家志望男性のブログ「南の海のワナビ」より)
似ている部分があるといっても、まだ連載1話目。やはり、2話以降を読んで判断するしかなさそうだ。