NHKのOBを推す声もある
切羽詰った経営委サイドからはNHK理事出身の和崎信哉WOWOW社長の名前も挙がった。和崎氏は「古巣のことは大変心配しているが、(その気は)まったくない」と否定。NHK内にも「カネに転んで民間へ移った人物。NHKを裏切った男がトップで戻るなんてとんでもない」と反発が強く実現性はない。
こうした中で、古森経営委員長の任期の切れる08年12月まで2人とも留め置くという見方も出ている。さらに新会長にNHKのOBを推す声もあり、事態は混沌としている。
受信料値下げをめぐって橋本会長と古森委員長は対立してきた。それでも、橋本会長は12月の定例会見で「なすべきことは多々あり、会長職につく人間として果たさなければいけないという思いはある」と続投への意欲をにじませていた。