「いまさらなにを」ネットは冷ややかな反応
とはいえ、その後、トラブルはいったん収まったようだ。映画「恋空」の制作関係者は、J-CASTニュースの取材に対し、「権利関係はきちんと処理されて、映画化された」と明かす。文春は、スターツ出版が井上さんのほかの著書を発売することで取引が成立した、との関係者の証言を伝えている。
こうした著作権や取引のことについて、スターツ出版の編集部では、J-CASTニュースに対し、「(盗作とは)認識していません。『恋空』は、(作者の美嘉さんの)実話ですので、たまたまストーリーが似ていたと考えています。(井上さん側との)取引があったという事実は、認識していません」と話している。
この盗作騒ぎで、「恋空」人気が変わるのだろうか。試しにミクシィの日記を読んでみると…
「いまさらなにをって話ですよね。ちょっと前にどこぞのケータイ小説大賞で大賞受賞した作品のストーリーがとあるエロゲーのストーリーにまるかぶりだと騒いでいた」
「結局、有名になったもん勝ちなんだろうな。しかも携帯小説とか無料だから、『タダでこんないい話が読めるなんて!』って思うんだろうな」
と比較的冷めた反応だった。
もともと、ケータイ小説そのものに、レイプや不治の病など、ありきたりなストーリー展開が指摘されている。今回の盗作騒ぎについても、気にかける人があまりいないようなのだ。ネットでは、若者を中心に、「詳しい内容は書きませんが、是非見に行ってください☆新垣さんの演技力には脱帽です」といった無邪気な感想が多数を占めている。
とすると、ガッキーもこんな騒ぎには無頓着なのだろうか。J-CASTニュースが所属事務所のレプロエンタテインメントに取材すると、広報担当者は、「僕らが答えるような内容ではなく、原作者の話なので。話し合いは聞いていませんし、何もお話ししようがないですね」と話した。