「痴漢が多い」との汚名を着せられているJR埼京線で、大手新聞社のカメラマンが女子高生の尻を触ったとして現行犯逮捕された。驚くべきは、その犯行動機で、「インターネットで、埼京線の先頭車両なら痴漢ができると書いてあったから」。にわかには信じがたい話だが、確かに、ちょっとしたキーワードで検索してみると、例えば「雨の日なら騒がれない」といった、犯行のための情報を共有しているともとれるサイトがゴロゴロ見つかるのだ。
スレッドのタイトルは「埼京線での囲み痴漢の会」
痴漢対策に女性専用車両が導入されている(写真はイメージ)
警視庁は2007年12月11日、電車内で女子高生の体を触ったとして、中日新聞東京本社(東京新聞)写真部記者の山根勉容疑者(28)を都迷惑防止条例違反(痴漢行為)容疑で逮捕した。同容疑者は、12月11日19時ごろ、池袋駅に停車中のJR埼京線の車内で、近くに立っていた女子高校生(17)のスカートをまくり上げて尻などを触った疑いが持たれている。
調べに対して、容疑を認めているという。同容疑者は、痴漢の目的、わざわざ通勤ルートとは違う埼京線に乗ったのだという。さらに驚くべきは、その犯行動機だ。各紙の報道を総合すると、
「インターネットで、埼京線の先頭車両なら痴漢ができると書いてあったので、やってみたいと思った」
などと供述しているというのだ。
「埼京線は痴漢が多い」ということは、しばしば話題に上る。だが、本当に「痴漢ができる」なんて書いてあるのだろうか。
意外なことに、実際に2ちゃんねるなどの掲示板を探してみると、それらしき記述を簡単に見つけることができた。例えば、ある板に立っているスレッドのタイトルは「埼京線での囲み痴漢の会」。内容を見ると、比較的描写が過激でないものを選んだだけでも
「いつも尻ばかりな毎朝の痴漢なんだけど、今日は胸GET」
「バッチをみると、まだ一年生ですが、いい体をしています。毎日同じ時刻の同じ両でしています」
といった、「犯行」についての書き込みが続く。