ミシュラン「訂正なし」で重版 再度完売の「狂想曲」が続く?

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   「ミシュランガイド」東京版の第2版が2007年12月13日ごろから店頭に並ぶ。初版ではわずか4日間で日本語版12万部がほぼ完売するほどの盛況ぶりで、都内の書店にはほぼ存在が認められない状態。世界最高権威の「ミシュランガイド」が下した評価には、疑問も相次いでいるが、誤字・脱字の指摘も少なくない。しかし、第2版は「訂正」されることがないまま書店に並び、それでもなお、あの「狂想曲」がまた続きそうなのだ。

店舗名の誤字に加え、地図で「中野区」の表記が抜け落ちる

「ミシュランガイド」2版でも「狂想曲」つづく?
「ミシュランガイド」2版でも「狂想曲」つづく?

   「ミシュランガイド東京2008」の概要が2007年11月19日に発表されてから1ヶ月ほど。ミシュラン社の発表によれば、07年11月22日の発売から4日間で日本語版の初版12万部がほぼ完売状態になった。発売前にすでにオンライン書店での予約分が完売したこともあって、22日の発売初日には9万部が売れていた。ミシュランガイド総責任者のジャン=リュック・ナレ氏は発表のなかで、「発売初日に9万部も売れたのは、ミシュランガイド108年の歴史においても初めてのことです」と述べている。

   異常なほどの「ミシュランガイド狂想曲」は、東京都内の書店から「ミシュランガイド」初版の姿が消えてしまうほど過熱。ミシュラン社は07年11月27日に、重版を決定し、12月13日頃に書店で販売すると発表した。

   ネット上でも、「ミシュラン旋風」はすさまじい。アマゾンのベストセラーランキングでも一時は首位に浮上し、07年12月10日現在でも総合3位の高位置をキープ。ヤフーオークションでも、50点以上の出品があり、定価2200円(税抜)以上の入札が相次いでいる。さらに、箱入り・ミシュランガイドの小冊子つきで限定3500冊の「ラグジュアリーバージョン」(税抜5200円)なるものも「レア商品」として相次いで出品されている。東京が「美食の都」なのかはともかく、世界最高権威「ミシュランガイド」が商業的には「大成功」を治めたのは確かなようだ。

   しかし、国内での「ミシュランガイド」の「格付け」となると欧州などで「世界最高」とされたその「権威」はガタ落ち。アマゾンのレビューでは、

「およそ編集されたと思えないテキスト.美しいとは言い難い写真.何の工夫も施されていない,わかりにくい地図.」
「和食の採点には???というものも少なくなかった」

という批判や疑問の声もあり、5段階中「3.5」の評価。さらに誤植や店舗名の表記ミスや地図で「中野区」の表記が抜け落ちる、英語版で「三田牛」を「sanada beef」と誤記するなど、「書籍」としての「欠陥」が相次いで指摘されている。

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