「充実した仕事している人の方が過労死の危険がある」
このブログに対するコメントが寄せられていて、
「楽しければ全然月500時間働けるよ。1日24時間もあるんだよ。働いているのが『楽しければ』なんの苦行でも無い。むしろ快楽」
「それ(好きで楽しい仕事)を見つける価値はあるよ」
との賛同意見もあるが、
「好きな仕事に就くのは大変難しいことだと思います。だから、「好きな仕事に就け」と言ったらニートが増えそう。『今の仕事を好きになれ』の方が現実的かと・・・」
「いくら好きな仕事でも、こんな状態を年単位で続けるのは推奨できる話では決してない、と私は思う」
などという意見も出ている。
さらに、
「充実して仕事をしている人の方が過労死の危険がある」
というコメントもある。07年12月4日付けの日本経済新聞の夕刊で、大阪市立大学の梶本修身教授は「疲労感なき疲労」は要注意だとし、大仕事をやり遂げた後などの達成感の高揚が疲労を覆い隠しているだけで、疲れているのがわからず頑張り過ぎると過労死への入り口になる、と話している。つまり「疲労」と「疲労感」は別物だというわけだ。
法定労働時間は1週40時間(週44時間まで特例措置として認められている事業場もある)。07年11月29日付けの朝日新聞には、
「月80時間の残業そのものが過労死ライン」
という日本労働組合総連合会の高木剛会長のコメントが掲載されている。国会では雇用の基本ルールを定めた労働契約法が成立し「格差是正」の労働法改正作業は一段落したが、長時間労働の抑制は継続審議になっている。