「ガッキー」こと女優の新垣結衣さん(19)が、アルバム「そら」で歌手デビューを果たした。一時期は多忙なスケジュールから「休養説」もささやかれたが、自らのブログで「あの、別にユイ休養しません」と憶測を一蹴。各紙のインタビューでは「(テンションが高いのは)疲れちゃう。嫌ですね。」「(歌唱)技術がないので…」などと本音を隠さない。そんな「肩の力が抜けた様子」が、人気の一因と言えそうだ。
テンションが高いのは「疲れちゃう…。いやですね。」
ガッキーの「等身大」の姿が人気の秘密?
新垣さんは06年の江崎グリコ「ポッキー」のCMでブレイク。07年11月に公開された、ケータイ小説が原作の主演映画「恋空」も好調だ。12月4日付けの「週末映画ランキング」では「ALWAYS 続・三丁目の夕日」に続いて2位にランクインしており。すでに240万人を動員、興行収入も30億円を越えることが確実視されている。
さらに、12月5日には、アルバム「そら」(ワーナーミュージック)で歌手デビューを果たしたのだ。12月4日付けのオリコンの「デイリーランキング」でも2位にランクインしており、順調な滑り出しだ。12月21日には、日本武道館でのスペシャルイベントも予定されており、新人歌手としては異例の待遇だ。
このように「快進撃」を続ける新垣さんだけに、さぞ「テンションが高い」のかと思いきや、各紙のインタビューを見ると、必ずしもそうではないようなのだ。
例えば、12月6日朝にフジテレビ系のワイドショー「とくダネ!」で報道された新垣さんの密着特集では、「ポッキー」のCMについて聞かれると、
「あんなにテンションの高い自分を、自分で見るのは初めて」
と、「自分は、あんなにテンション高くない」と言いたげだ。さらに、
「今は『ガッキー』(というテンションの高いキャラ)でいけ、と。そういう事務所やスタッフ(の意向)も、かなりある?」
という質問には、
「疲れちゃう…。いやですね。」
と本音を吐露。
「技術がないので、いつも気持ちで歌う」
歌に対する姿勢については、
「技術がないので、いつも気持ちで歌うことを心がけてるんですけど…」
と、一貫して、いたってマイペースな受け答えが続いた。
また、自身が表紙を飾ってもいる「日経エンタテインメント!」08年1月号のインタビューでは
「(仕事)一つ一つは面白いし、得るものも大きいんですけど…。速度がちょっと速いよなぁって(笑)。『激流さん、少し収まってください!』って、ずっとお願いしているんですけど、止まらないので、最近はあきらめていて…もう流れに身を任せちゃおうかなって(笑)」
と話し、やはり自分のペースは守りたい様子だ。
「とくダネ!」のインタビューによると、好きな(ふるさとでもある)沖縄の方言は「ひーじー」。標準語では「大丈夫」という意味なのだが、そんな肩に力の入らない「等身大」の姿が、人気の秘密なのかもしれない。