「KFCでゴキブリ揚げてた」 「冗談」でも親や高校が謝罪

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「欠陥品をそのまま流している」と事実無根の記述

   日本ケンタッキーフライドチキン広報室によれば、高校生は07年10月まで実際にKFC店舗でアルバイト店員として勤務しており、KFCは12月5日に事態を把握、対応を検討していたという。しかし、同日の夜に、事態を重く見た高校生とその保護者、高校の教員がKFCに謝罪に訪れたという。KFC側も、高校生が「事実無根」と述べているほか、店の仕組みからしてゴキブリに衣つけて揚げるのは事実上不可能と考え、高校生が日記で書いたような事実はないと判断したという。

「(ゴキブリを揚げたというのは)事実無根で、友達同士の会話のように冗談で書いてしまったということです。我々としては、向こうも冗談だということですし、これ以上ことを荒立てる気はないです」

   J-CASTニュースに広報室担当者はこのように述べるが、企業へ与えたイメージダウンはそれほど小さいものだとも考えにくい。同社広報室は、「法的責任は追及しないのか」との問いに対しては、「そのような対応については検討中」としている。

   また、2007年12月6日にはこの高校生が通っている高校の副校長がKFCを謝罪しに訪れる。

   このような事態はKFCだけに限らないようだ。2007年12月1日には三洋電機製の携帯電話機種「INFOBAR 2」の製造過程で検査をしていた派遣社員が「ミクシィ」の日記上で、「機密情報漏洩します」としたうえで、

「携帯は機械でなく、人間の手で作られている為、かーんなり適当です」
「イヤホンとmicroSDのトコのビスが浮いてたから閉めてたら割れちゃった(絵文字)リーダーのさじ加減と●●の判断で・・・これまた(レーンに)流しちゃった(絵文字)カメラ内の毛ゴミ・・・携帯振ったら消えたから流しちゃったぁ」(編注:黒塗りはハンドルネーム)

   などと「欠陥品を製造工程でそのまま流している」といったことを書いたことからネット上で騒動に発展。三洋電機広報はJ-CASTニュースに対し、「製造過程でいくつもの検査があるほか、製品になってからも検査があるため欠陥品はない」とし、欠陥品が流通する可能性を完全否定しているが、この派遣社員については「本人は冗談のつもりで、こんなに広まるとは思っていなかったと述べていると聞いている」という。

   いずれの場合も、「冗談のつもり」で「ミクシィ」の日記に書いてしまったことが大ごとになってしまったという点では共通している。運営会社ミクシィの発表によれば、07年5月の時点で同サイトの会員数は1000万人を突破しており、これまで「閉じた空間」と思われていたSNSの日記でさえも、多くのネットユーザーの目に晒される可能性を持っている。

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