「仮病疑惑」などの一連の騒動についての謝罪会見を行った横綱・朝青龍だが、会見後に報道陣をにらみつけ「チッ!」と舌打ち・逆ギレしていた。さらに、カメラマンに声を上げ「おら~っ」と威嚇していた。九州巡業には参加したが、子供達が楽しみにしていた「子供相撲」イベントには顔を出さなかった。そんなこんな振る舞いに、「イチからやり直すという謝罪はウソ」という批判が出ている。
記者会見の質疑応答で17回も舌打ち!?
「07年11月30日には謝罪していたのだが・・・」(FNNより)
「スポーツ報知」2007年12月1日付けには、「謝罪直後に報道陣に舌打ち逆ギレ」という見出しでこんなことが書かれている。
「横綱審議委員会の臨時会合へ向かうエレベーターに乗り込む直前だ。『チェッ!』舌打ちをしながら鋭い眼光で報道陣へにらみをきかせた(中略)謝罪会見。終了後に飛び出した逆ギレの態度が朝青龍が変わっていないことの証明だった」
「日刊スポーツ」の07年12月2日付けでは、記者会見翌日に千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋を訪問した時のことだ。
「取材対応を終えた後、乗り込もうとする車の近くにいた1人のカメラマンに『おら~っ』と声を上げ、威嚇する場面もあった。隠そうしてものぞいてしまう粗暴な部分」
TBS系バラエティ番組「アッコにおまかせ!」では、「スポーツ報知」の報じた「舌打ち逆ギレ」を取り上げ、実は、07年11月30日の記者会見の中でも、記者の質問に対する受け答えで、
「17回も舌打ちしていた」
とし、舌打した全ての映像を流した。同番組司会の峰竜太さんが、
「癖じゃないかと思いますよ」
とフォロー。和田アキ子さんは、気持ち悪い、と顔をしかめながら、
「それか、何か(歯とかに)挟まっていたんちゃう?」
などと話していた。
07年12月3日テレビ朝日系「スーパーモーニング」も「朝青龍が報道陣を威嚇!?」のタイトルで映像を流した。07年12月1日に九州巡業に行くために訪れた羽田空港でのこと。マスコミ関係者とおぼしき女性が朝青龍にハンディカメラを向け、巡業に行く前の気持ちを質問したところ、それを無視して、付き人に
「後ろ危ないよ。後ろ。後ろ危ないよ」
などと指示した。女性はそれにめげずに、「昨日はよく眠れましたか?」と聞くと、朝青龍は女性に対し、
「下がれっていってんだろ!!!」
と怒鳴った。
サッカーやった時点でクビにするべきだった
朝青龍はマスコミに対してだけ不機嫌な態度を取るのかと思ったら、一般人に対しても同じなようで、羽田空港でファンから「写メール撮ったらマズイですか?」と訊かれるも完全無視。巡業先で子供の声援が飛ぶ中、イベントの一つ「子供相撲」には顔を出さなかったことなどが同番組で報じられた。
「朝青龍は本当に反省しているのか?」という疑問が出る中で、同番組のコメンテーター達の意見は全部「NO」だった。そして、批判は日本相撲協会に対するものに変わっていく。作家の吉永みち子さんは、
「ご機嫌を損ねてモンゴルに帰り、ご機嫌が治ったので戻っていただいた、という構図だ」
と呆れた。漫画家のやくみつるさんは、
「(朝青龍に)自分の罪状をきちんと述べさせなかったのがマズかった。本人に自覚がないから、何のために謝罪したのかわかっていない」
元力士でタレントの龍虎さんは、朝青龍はモンゴルに行って羽を伸ばして来ただけで、結果的に朝青龍の思ったとおりの筋書きになっている、と解説し、
「(巡業をボイコットしてモンゴルで)サッカーをやった時点でクビにするべきだった」
と吐き捨てた。