外食の「メガブーム」が騒がれる中で、吉野家の豚丼を悪用したと思われる「テラ豚丼」の動画がインターネット上にアップされ、大騒動に発展している。問題となっている動画は、吉野家のスタッフと思われる人物が吉野家の店舗内と思われる場所で、尋常ではない量の具を載せた「豚丼」を作るという内容。「勤務中の行き過ぎた悪ふざけ行為」として吉野家も「お詫び」を発表した。
「不衛生だ」といった批判書き込みが殺到
「テラ豚丼」の動画がアップされ「ニコニコ動画」などで大きな騒動に
「メガ牛丼に対抗して、テラ豚丼をやってみた」と題した動画が動画共有サイト「ニコニコ動画」にアップされたのが騒動のきっかけ。2007年12月1日ごろに同サイトにアップロードされた模様で、吉野家店舗内と思われる場所で、店員風のスタッフがどんぶりにご飯をよそり、その上に豚と思われる具材を鍋から計7回にわたって盛り付けるという内容。さらにこの動画では、コーンの缶を逆さにしてコーンを山盛りにした「テラ生野菜」と称するサラダが作成される様子や「個人課題達成で、お客様満足を高めよう」と書かれた業務日誌と思われる書類や交通費請求伝票までも撮影した「おまけ」の動画もつけられている。吉野家では「豚丼」を販売しているが、「並盛」「大盛」「特盛」の3種類しかなく、当然のことながら全ての商品に「メガ盛」もなければ、さらにその上を行く「テラ」などというものはない。
動画は携帯電話で撮影されたようで、画質は悪いが、どんぶりから具材がはみ出したり、汁がこぼれたりしており、よそっている人物の手に汁がかかったり、鍋に落ちている様子が見て取れることから、「不衛生」などといった批判の書き込みが殺到した。
動画は一時的に「ニコニコ動画」からは削除されたが、その後もこの動画のコピーが同じ「ニコニコ動画」や「YouTube(ユーチューブ)」にアップされ、巨大掲示板「2ちゃんねる」やSNS最大手の「ミクシィ(mixi)」で話題になるなど大きな波紋を呼んだ。吉野家のファンなどが集う「ミクシィ」の吉野家コミュニティーでも、
「食べ物を粗末にするのはいただけませんね・・・」
「別にテラ豚丼作ろうが、何しようがどうでもいいけど あれは、どう見ても汚すぎだろ 手についたのとかボタボタ鍋の中に落ちてるし」
といった書き込みが相次いついでおり、「まとめサイト」まで登場した。