いち押し商品はインデックスファンド 円安期待で外貨預金も
「住宅・教育・老後のお金に強くなる」の著者でフィナンシャルプランナーの浅田里花さんは、「安定運用を考えるのであれば、定期預金でも金利の高いネット銀行がお得。リスク商品ばかり増えると今後の生活設計に支障が出ることもあるので、安定運用は必要です」と話す。安定志向ならば、「個人向け国債」という手もある。
外貨預金も今後円安が期待できるとみるのであれば、買いごろかも。「いまのマーケットの動きはプロでも読みきれないほど動きが激しいので、期間にしばられない外貨建てMMFがお勧めです。分配金の再投資で元本が増えていくので、短期的な円高円安にとらわれず、長期保有することも考えてほしいですね。また、外貨投資は為替手数料が安いかどうかも要チェックです」という。
たとえば、ソニー銀行の外貨預金は、既存の銀行(片道1円)よりも為替手数料が安いが、ボーナス時のキャンペーンでさらに安くなっており、米ドル、ユーロは片道10銭で取引できる。メガバンクでも三井住友銀行がインターネット・モバイルバンキングで外貨預金をはじめると為替手数料を優遇するキャンペーン(08年3月31日まで)を展開中だ。
投資信託では、株価指標などに連動する「インデックスファンド」。なかでも上場投資信託(ETF)は株式と同じように市場の動きを見ながら投資でき、また信託報酬が安いのでコストを抑えて投資できる。
もちろんボーナス資金といえども、投資商品にまわすのであれば生活資金を除く、中長期的に寝かしておいても大丈夫な余裕資金であることが大前提だ。金融消費者問題研究所の楠本くに代さんは、「最近は仕組み預金など商品も多様化していて、銀行の販売する金融商品は多いところで100近くあります。金商法が施行されて販売方法は随分改善されていますが、それでも投資商品を買うときは自分で3つ、4つ商品をしぼって、よく調べてから出向かないと、銀行の薦めるがままになってしまいます」と、購入時の心得を話す。