「ヘアヌードで処分するのは、ナンセンス」
所属事務所が厳しい処分なのに対し、「給与明細」の番組側はやや寛大だ。テレビ東京の制作部担当者は、J-CASTニュースに対し、次のように話した。
「グラビアの件は知っていますが、単にヘアヌードになったからといって咎めだてするようなことはありません。不祥事で警察に捕まったというなら話は別ですが。深夜番組には、AV女優が出ているドラマだってあります。それも、今回は、昔撮ったグラビアのことですよね」
制作会社のロコモーションの担当者も、グラビアは知っているとしたうえで、「番組のプロデューサーは、その件は問わないと言っており、それで辞めてもらうことはないと思います」としている。
ただ、テレビ東京の担当者によると、ナナさんは「給与明細」から降板すると制作会社から11月21日にメールで連絡を受けたという。そして、12月9日放送分から、新しい女性アシスタントになる予定としている。
グラビアが関係ないとすると、解雇が影響したのか。制作会社にこのことを確かめようとしたが、プロデューサーが不在のため話を聞けなかった。ナナさんの所属事務所では、「引退するという話は聞いていません。今後の予定についてはまだ定まっていないようです」と話している。
芸能評論家の肥留間正明さんによると、かつてのアイドルは、お人形のように扱われ、ベッドでタバコを吸う写真が出ただけでタレント生命を奪われた。しかし、最近は、風俗やキャバクラ出身のアイドルも珍しくなく、ヘアヌードが出ただけで処分するのは珍しいという。肥留間さんは、
「もともと、グラビアは、女の子が水着になったりして働くハードな仕事です。お嬢さんのやる世界ではない。ヘアヌードが出たからといって処分するのは、ナンセンスです。芸能プロは、風紀委員ではないし、今の時代にそぐいませんね」
と話している。