宮崎県の東国原英夫知事が懇談会の場で「徴兵制があってしかるべき」と発言したことが波紋を呼んでいる。真意としては、「若者に規律を教育する機関が必要」という「例えば的な話」だったようなのだが、「徴兵制」という言葉が独り歩きし、ネットで騒動になっている。賛否両論といったところだが、「たけし軍団のことだろ」といった指摘も出ている。
規律を重んじるような機関で教育することは重要
東国原知事の「徴兵」発言が波紋を呼んでいる(写真は3月の会見で)
東国原英夫知事は2007年11月28日、宮崎市内で開かれた座談会で「徴兵制があってしかるべきだと思う。若者は1年か2年くらい自衛隊などに入らなければいけないと思っている」と述べた。東知事は座談会のあとで、「徴兵制とか軍隊とか言わないですけど、若者にはある時期、規律を重んじるような機関で教育することは重要だと思う。道徳や倫理観の欠落が、今の規律の喪失につながっている気がする」と報道陣に釈明したが、翌日の各紙に「徴兵制あってしかるべき」発言が報じられた。
インターネット上でも東国原知事の「徴兵制」発言が大きな議論をよんだ。
SNS最大手「ミクシィ(mixi)」の日記ではこの発言をめぐって、
「ふざけるな、と言いたい。貴方のいう『規律を重んじる機関』は小中学校だろう、と」
「軍隊でしつけというのは ナンセンス」
「趣旨がうまく伝わってなくて問題発言になってますが、私は支持します」
「実際、知事が仰るように『若者にはある時期、規律がきちんと身につくような教育が必要』なのは当然」
などと書き込まれており、大きな話題になっているものの、賛否両論といったところ。巨大掲示板「2ちゃんねる」でもスレッドが10本以上立てられるちょっとした「騒動」になっている。ともに「規律は教育で身につけるもの」「東知事の真意は理解できなくもない」という賛否両論の状態のようだが、なかには、「東の言う軍隊って、たけし軍団の事か?」「たけし軍団のことだろ」といった「徴兵制」発言と東国原知事が芸人時代に属していた「たけし軍団」との関連を指摘するような書き込みもある。