歌うバーチャルアイドル「初音ミク」のフィギュアの予約販売をしたところ、わずか1日半で「アマゾン」だけで1万体を超え、他のネット通販やショップでの予約を加えると「予想できない」数字になっている。フィギュア業界では2000体~3000体売れればヒットと言われる中で異常な数字。大人気アニメ「らき☆すた」「涼宮ハルヒ」のフィギュアと比較しても、ダントツ人気なのだという。
「ニコニコ動画」で告知、ファンの目に留まった
「はちゅねミク」の顔も付いている
(c) Crypton Future Media, Inc. ALL RIGHTS RESERVED
「ねんどろいど 初音ミク」の予約販売を開始したのは玩具・フィギュアの企画・制作・製造・販売のグッドスマイルカンパニー。2007年11月26日の午前零時に予約販売の告知をした瞬間から「アマゾン」に注文が集中。翌27日の午後零時には「アマゾン」だけで注文が1万を突破したのだという。同社では大人気アニメ「らき☆すた」「涼宮ハルヒ」に登場するキャラクターフィギュアも販売してきたが、同社広報はJ-CASTニュースに対し、
「初動段階では初音ミクの方がかなり上回っている。今後、ネット通販やショップからの予約数を合わせると、どれくらいの数になるか予想できない」
と話し、驚きを隠さない。
こんなに予約が来ている背景について、同社広報は、「初音ミク」のタイトルパワーに加え、「ミク」の人気を高め、支えている投稿動画サイト「ニコニコ動画」で発売の告知をしたため、ダイレクトにファンの目に留まった。また、一体の値段が税込み3000円というフィギュア初心者でも買いやすい値段設定だったことが要因なのではないか、としている。ちなみに、今主流の8分の1スケールのフィギュアの一般的な値段は5000円~6000円。
発売時には「ミク人気はさらに高まる」
「ねんどろいど 初音ミク」の仕様は、ABS&PVC塗装済み可動フィギュア・ノンスケール・全高100mm。3種類の「顔」が付いていて、その「顔」の一つはネギを振って歌うことで知られる「はちゅねミク」。ネギも付属している。予約は07年12月中旬頃まで受け付けていて、実際に発売になるのは08年3月中。発売までに4ヶ月近くあるため、それまで「ミク」の人気はどうなっているか気になるところだが、同社広報は、
「初音ミクを作ったクリプトン・フューチャー・メディアさんから、第2鏡音リンが出ますので、相乗効果でますます人気が高まるのではないでしょうか」
と見ている。