「タイ人めっちゃいい人ばっかり!」
さらに11月15日のブログでは、チェンマイ南部に移動し、現地の親切な人の誘導で、「象使い学校」で象乗りを体験できた様子などが綴られ、
「バンコクからチェンマイに向かう途中だというタイ人の女性が、ヒッチハイクをしていたわけでもないのに、わざわざ私の所にバックしてくれて『乗らないかい?(絵文字)』っていってくれたんです!まさに神様降臨!!(絵文字)車中ではウェルターズオリジナル(飴)を一包み(六個入りくらい)をくれて(絵文字)、さらに良さげなゲストハウスの近くまで連れて行ってくれました。なんやろ。タイ人めっちゃいい人ばっかり!たくさんの人に助けられながら旅してるな~」
などと書かれている。
最後のブログに書かれた「感謝感謝の旅はまだまだ続きます!この先もいい出会いがありますように」という言葉は、スコタイでの川下さんの結末を知っている者からすればあまりに痛々しいものだ。
タイ在住のある日本人男性はJ-CASTニュースに対し、「日本で思われているほどタイは危険なところではないと思う」と語る。
「日中でしかも、スコタイは観光地として有名なのだから、ひったくりやぼったくりぐらいしか普通は考えられない。日本人が、引ったくりに遭うならまだしも、殺されるなんてびっくりだ」
この男性によれば、タイでは日本人女性の一人旅はそれほど珍しくなく、女性のバックパッカーも「結構いる」という。それほど現地では、「危険」という認識を持つような状況でもないらしい。しかし、外務省の発表では、殺人事件・強姦事件ともに日本の数倍の発生率だというデータもある。
川下さんが劇団員だったこともあり、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「ミクシィ(mixi)」では川下さんの知人やファンと思われる人の日記には、
「あの黒目がちで可愛らしくて元気いっぱいだった川下さんがこんな事件で亡くなったなんて信じられない」
「何故夢に生きている、前途ある人が殺されなければいけないのか」
などと悲しみが綴られている。