産経イザもヤフーの「関連記事」でアクセス増
毎日新聞の躍進は、いわば「ヤフー頼み」とも言えそうだが、今回発表された5社のうち、読売新聞と産経新聞も、ヤフーにニュースを配信している。ヤフーに配信された読売新聞の記事については、読売新聞へのリンクが張られることはないため、配信によるアクセス増は望めない。一方、産経新聞が配信した記事については、いくつか「関連記事」が表示され、産経新聞社が運営するサイト「イザ!(iza!)」にリンクされる仕組みになっている。いわば、産経新聞側でもヤフーの恩恵を受けている形だ。
ネットレイティングスでは、
「今回の発表は、新聞社のブランドを冠したものに限った」
と話しており、iza!の利用者数は発表されていない。そこをあえて同社に聞いてみると、9月の利用者数は652万人だったのに対して、10月は841万人で、「YOMIURI ONLINE」を大きく上回っている。もっとも、iza!は、産経新聞本紙や「夕刊フジ」「サンケイスポーツ」など複数の媒体の記事が掲載されていることから、ネットレイティングスでは
「iza!は他のサイトとは位置づけが違う、という点は誤解しないで欲しい」
と話している。
なお、読売・朝日・日経の3社は、10月1日に、共同で新ポータルサイトを立ち上げる構想を発表しており、毎日・産経とは別の路線を歩んでいる。