トップページで謝罪文を掲載
田浦社長によれば、「炎上」という現象が起こる際に、本当に悪意や憎悪の感情を持って書き込んでいる人は実は少なく、単に騒ぎに便乗してネガティブなコメントを書き込む人の方が多いのではないかという仮説をたて、「炎ジョイ」を企画。「炎ジョイ」(β版)で実験的に「炎上」の実態を掴み、個人ブログなど問題のある登録については削除するつもりだったという。しかし、実験的な試みを前面に打ち出しても「炎上が好きな人」は集まらないということで、「炎上」現象を扇動するような内容で「炎ジョイ」を開設したらしい。当初はユーザーの数もそれほど多くないと踏んで、サーバーも1台しか対応していなかった。
それが、「炎上」を助長するようなサイトとして話題になり、複数のメディアも取り上げたことからユーザー数も急増。2007年11月21日午後4時~22日午前11時までの19時間で、約90万ページビューを記録、ユニークユーザー数も約14万人に上った。実際、「炎ジョイ」のレイヤーで書き込んでいる人のうち、実際に当のブログやホームページに書き込む人はわずか2%。レイヤーへの書き込みが「ガス抜き」になることが実証されたというわけだ。
しかし、想定外のユーザー数の急増で個人サイトの登録の削除作業が追いつかず、サーバーが重くなって管理もままならなくなって、同社はサーバー停止に追い込まれた。
「想定以上のユーザーに見られてしまい、あらぬ誤解を与えてしまったことは申し訳ないと思っています。一般サイトが登録されてしまったことについても大変申し訳なく思っています」
田浦社長はこの様に謝罪する。すでに「炎ジョイ」(β版)に謝罪文を掲載。近くサーバーを増強したうえ削除機能も強化した「炎ジョイ」(α版)が開設され、そのトップページでも謝罪文を掲載するという。