「常連には優しく、一見客には冷たい」
「すきや橋 次郎」を飲食店の口コミサイト「Yahoo!グルメ」で見ると、現在44件書き込まれている評価の平均は、5点満点中3.09点。必ずしも「優等生」ではない印象を与える数値だ。コメントの内容を見てみると、
「一生に一度は行ってほしいとお勧めしたいお店」
「握りの評価を中心に考えると最高ランクと考えざるを得ません」
と、絶賛する声もある一方、
「食べる前からマインドコントロールされているためか、これが日本一の寿司だと確信している客が多い店」
「常連には優しく、一見客には冷たい・・・そんな印象でした。あの値段であの態度とは、ある意味驚愕に値します」
などという悪評も少なくない。ちなみに、「すきや橋 次郎」は一人当たりコースで2万数千円から。まあ3-5万円といったところだ。
「3つ星レストラン」の他の7店を見ても、その評価は3.75から5.00と、さまざまだ。
もっとも、5点満点の評価が付いた2店については、それぞれコメントが1件しか付いておらず、口コミサイトの利用者は、必ずしもミシュランに掲載されるような「超高級店」に出かける機会が多くない、という可能性はありそうだ。
今回のミシュランの格付けだが、日本人2人とヨーロッパ人3人の「覆面調査員」が1500店を1年半かけて調査した結果なのだという。一般紙以外のメディアでは、例えば日刊ゲンダイが「『和食が分かっていない!』とブーイング」という見出しを立てるなど、懐疑的な声も多い。さらに言えば、「寿司は、やはり日本人が評価すべき」との声も上がりそうだ。
ただ、同書の広報事務局によると、特に「日本人は日本食を評価する」といった役割分担はないといい
「調査員は、一貫した価値観・スタンダードを持っており、(調査員が)日本人かヨーロッパ人かどうかで判断が変わることはありません。」
と話している。