NHK第58回「紅白歌合戦」の司会者に、白組は笑福亭鶴瓶さん(55歳)、紅組はSMAPの中居正広さん(35)が起用されることが決まったが、51年ぶりの男同士の司会に、NHKに抗議が寄せられている。「男女同権の時代に司会がなぜ男だけなのか」という反発だそうだ。ただ、ネットでは「どうでもいい」という意見が大半なのだ。
和田アキ子さんも、「紅は女性、白は男性なんじゃないの?」
「紅白」の公式ページでは、司会者の名前が発表されている
今回の司会者の起用は報道陣や業界人にとっても意外だったのは間違いない。
サンケイスポーツは司会発表の記者会見でのことを、
「女性司会が登場すると思っていた報道陣はあ然呆然。女優の長澤まさみ(20)の名が一部で報じられたこともあり、鶴瓶は『長澤さんでなくて、すいませんな』を連発」
と07年11月13日付けで書いている。和田アキ子さんは、07年11月17日放送のニッポン放送「アッコのいいかげんに1000回」で、「紅は女性、白は男性なんじゃないの?」と納得がいかない話し方だった。
NHKが司会を発表した翌朝から視聴者相談センターには
「男女同権が叫ばれて久しいのに、なぜ紅組の司会が男性なのか」
といった抗議の声が寄せられた。
J-CASTニュースがNHKに取材すると、同局広報は
「確かに発表直後は、『男女平等時代なのに・・・』という問い合わせが寄せられたと聞いていますが、その数が多かったかどうかはわかりません。もともと紅白の司会は男女でなければならない、という決まりは無く、その年のテーマに適すると考えられる人選をするわけで、今年は男同士になったわけです」
などと説明した。07年暮れの紅白のテーマは「歌の力、歌の絆」。ちなみに、長澤さんの司会については「こちらが発表したことではなく、『なんでこういうことになっているんだ?』と驚いていた」
そうだ。「2ちゃんねる」には「男女平等」に反発するカキコミ
もっとも、男性二人の選出について、ネットでの反応は冷ややか。そもそも、司会者が誰になろうが見る気の無い人が多く、司会者を巡るゴタゴタなど、あまり関係ないようなのだ。
ライブドアの「世論調査」には、紅白歌合戦の司会者の選出に関して2000を超える回答が寄せられていて、「そもそも紅白に興味が無い」が60.85%。「長澤まさみにやってほしかった」が19.71%。中居&鶴瓶でよいが19.42%だった。
また、「2ちゃんねる」の「コッソリアンケートβ」も同じような結果だった。
「2ちゃんねる」には司会選出に関するスレッドが立てられ、「男女同権論」に反発するカキコミが多くを占めている。
「司会が二人とも男ってのは普通におかしいけど、それを男女同権に結びつけるのにはもっとワロタ」
「男女同権なら、紅組の司会が男でもいいだろ…… 騒いでる奴らは絶対頭おかしいってw」