テレビ広告市場は今後も引き続き厳しい
「テレビ以外にインターネットという選択肢がある、と、テレビ局側と料金交渉しているわけです。そうなると、テレビ局は渋々値下げを了承してしまう、という状況です」
つまり現状は、テレビCMがインターネット広告に食われている、という形だが、先行きの見通しも明るくない。
TBSは07年11月14日に08年3月期の業績予想の下方修正を発表した。それによると、07年度下期の広告収入は、タイム収入が4.2%減、スポット収入が4.0%減の見通しなのだという。TBS広報IRセンターはJ-CASTニュースの取材に対し、この下方修正は、
「テレビ広告市場において引き続き厳しい状況が見込まれるため」
と説明した。
関根社長はTBSについて、
「亀田騒動にしてもそうですが、視聴者からのすごいバッシングがありましたよね。あれを見て企業側がTBSではないテレビ局にスポットCMを移しているんです。亀田選手を応援して視聴率を稼ごうという営業方針が、大裏目に出てしまった、ということでしょう」
TBSの場合、いくらか特殊要因があるようだが、ほかのテレビ局も五十歩百歩らしい。