米シティ、東証上場の初っ端からつまずき? 響くサブプライム 日興の子会社化にも暗雲

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「シティの対日戦略は変更されるのでは」との憶測

   シティは、国内初の三角合併方式により、日興の株主と株式交換をして日興を100%子会社にする計画だ。日興の株主に対して1株当たり1,700円相当のシティ株と交換する予定で、交換比率は08年1月15~17日のシティ株の平均株価で計算することになっている。しかし、交換価格には37ドルという下限が設定されている。11月9日の段階でシティ株は既に37ドルを割り込んでしまったが、もしこのままシティ株が反発しなければ、日興の株主が受け取るシティ株は目減りすることになる。

   日興との資本提携はそもそも、シティのプリンス前会長が強力に主導してきたという経緯がある。そのプリンス氏が去ったことで、「シティの対日戦略が変更されるのでは」(市場関係者)との憶測も呼んでいる。日本でのシティのイメージ低下も否めず、シティは日本事業強化のスタート時点からつまずいてしまった。

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