GPS携帯電話で勤務把握 官庁でも企業でも広がりそう

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修学旅行生にGPSケータイを貸し出すサービス

   ユニークなGPSケータイの活用をしているのが、会津若松観光物産協会だ。同市の国指定史跡・鶴ヶ城には、年間約7万人の修学旅行生が訪れる。5人~10人の班に分かれて市内を散策する、というのが一般的だが、班に1台GPSケータイを貸し出すサービスを実施している。引率の教員が、設置されたPCから生徒の居場所を常に把握できる仕組みだ。

   このサービスは03年にスタート。当初は、位置情報を確認できるPHSを貸し出していたが、NTTドコモがPHSサービスの終了を発表したため、06年からGPSケータイでのサービスに切り替えた。06年度には142校の利用があり、教職員からは「居場所が分かるので安心」と評判も上々だという。

   なお、このサービスは06年までは、会津若松市、観光公社、観光物産協会などが費用を負担してきたが、「通話料などがさすがに負担しきれなくなった」として07年度から有料化(1台2,000円)。07年度の利用実績は11月までで80校と、大きく落ち込んでいるのだという。

   07年4月には、総務省による「改正事業用電気通信設備規則」が施行され、施工後に発売される第3世代(3G)携帯電話には、原則としてGPS機能を搭載することが義務づけられた。110番通報の約6割が携帯電話からで、警察や消防が通報者の位置を把握できるようにするためのもの。07年4月からは、警視庁と北海道(北見方面のみ)、大阪、神奈川、愛知、奈良の各道府県警が運用を開始している。

   全てのケータイにGPSが搭載される日も遠くはなく、今後もGPS機能を利用したサービスが次々に生まれそうだ。

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