任天堂が、携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」と「ニンテンドーDS Lite」に接続するワンセグ受信アダプタの販売予約を、2007年11月8日にインターネットで開始したところ、アクセスが殺到し、予約がしにくい状況になった。その状態が翌日の9日午後以降も続いている。携帯電話のワンセグ機能付きは、国内で既に1500万台も普及しているのに、なぜ「DS」ワンセグにこれほどの人気が集まっているのか。
予約は「こっそり」始めたつもりだった
販売ページには、「サーバが混み合っている」との断り書きがある
「DS」用のワンセグ受信アダプタ「DSテレビ」の予約を始めたのが07年11月8日の午後1時。すると、すぐにアクセスが集中し、午後3時以降から予約サイトにアクセスできにくくなった。
任天堂広報はJ-CASTニュースの取材に対し、
「(ゲームではなく)テレビですので、予約を開始するという告知はせず、『こっそり』と始めたつもりでしたが、これほどのアクセスがあるとは予想していませんでした」
と驚きを示す。そして、人気の背景にあるのは、
「任天堂ならではの遊び心に期待されていて、新しい商品に触れることによって楽しい体験ができそう、ということなのでは」
と分析している。発売は07年11月20日で、価格は税込み6,800円。
「遊び心」とはどんなものなのか。「DSテレビ」には様々なユニークな機能が付いている。「DS」2画面のうち1画面にテレビ放送が映り、もう一画面では、チャンネルの変更やボリューム調整以外に、画像を一時停止してタッチペンでメモが取れる機能や、ワンセグを受信したエリアを自動的に記録し、日本地図に表示する「TVの旅」。目が疲れたときなどに効果のあるツボを紹介する「ツボTV」。画面にキャラクターを表示し、テレビを一緒に観る感覚が味わえる「TVやん」などがある。