「残留」へ動く小沢代表 民主党が「辞めさせられない」理由

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「小沢新党」結成の憶測も飛び交う

   ただ、小沢代表が民主党を「離党」した場合、最低でも10人、最大で20人の民主党議員が同時に離党するとの見方が広がっており、「小沢新党」結成の憶測も飛び交った。参院の現有勢力で、自民・公明の与党側は105議席を保有しており、一方の民主党は110議席。野党全体では137議席を保有している。小沢氏が離党して、与党側の連立に加われば、10前後の参院議席が民主党から流れることになり、与党の保有議席数が過半数の122に近づく。小沢代表が離党すれば、民主党の野党での求心力が低下し、国会の運営が流動化することは必至。場合によっては、参院での「過半数割れ」もないとは言えない。
   しかも新党を結成、自民党と連立を組むことにでもなれば、民主党の勝利も「台無し」になるのは明らかだ。執行部がこのパターンを最も恐れているようだ。

   また、国民に対するイメージ悪化も懸念される。岡田氏はブログの中で、

「時間はあまりありません。ダラダラと時間をかければ、国会の最前線で戦っている現場はますます厳しくなります。国民の皆さんからの批判もどんどん大きくなっていきます。そういう意味で、迅速に対応する」

と語っており、国会運営や国民に対するイメージ悪化を考慮してできるだけ早く「続投」というかたちで丸く治めたい意向だ。

   しかし、小沢代表が「政権担当能力がない」とまで民主党批判したことへの反発から、続投に異論もくすぶっているのも事実。07年11月6日付け毎日新聞は、中堅議員の「辞めるといった人に辞めないでとすがりついたら、個人崇拝のあやしい党だと思われても仕方ない」という声を紹介している。

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